素敵男への道2
買いました。
30mlで2000円也。
相場を知らないので高いのか安いのかもわからない。
早速開けてみると、説明書を発見。5か国語ぐらい書いてある。
日本語のところを読んでみた。
「対照的な香りの巧みなコンビネーションで、ブルガリ ブルー プールオムは現代の男性にとって理想的な香り、予想不可能な香りを実現しました」
へぇー。感心することしきり。
なんかもう文面からゴージャスさを感じる。これがブルガリか・・・
続きを読んでみる。
「お肌につけると、ジンジャーの香りがBlvの男性の避けようのない魅力的な個性をより高めます」
ははぁーなるほどね。
“男性の避けようのない魅力的な個性”が何の事かはわからないが、とにかく何かしら高まるようだ。
これはもう実際につけてみるしかない。
しかし・・・どこにつけたらいいんだ?しかもどれくらい?
制汗スプレーよろしくわきの下にシューと吹きかけてみようか?
いや、俺は過去に経験したはずだ。思い出せあの苦しみを。
わきの下にエアーサロンパスを噴射するとどういう目に遭うか。
同じ過ちは2度犯すまい。わきの下はやめよう。
迷った挙句、両乳首のやや上に噴射することにした。
過去に乳首にエアーサロンパスを噴射した事も当然あったが、そもそもエアーサロンパスとブルガリの香水を一緒にするのが愚かだと気づき、それは考えないことにした。
噴射した瞬間、辺りに爽やかな香りがたちこめる。乳首も痛くない。
しかし、少し弱いか?
もう1度ずつ噴射する。さらにヘソの上にも噴射。
ムラがあるように感じたので、手で腹部全体に伸ばした。
これだけつければ十分だろう。
俺の予想は間違っていなかった。そう、十分だったのだ。
初めの2回で。
さりげなく香らせるつもりが「The Smell man」と化してしまった俺に、ふみはこんなアドバイスをくれた。
「ハンカチに染み込ませてポケットに入れておくといい」
さりげなーーーい!
さりげないよふみさん!いやーなるほどそんな手があったのか!
感心することしきり。
素敵男への道は遠い。
- 後日談 -
香水に詳しい方いわく、耳の裏につけるといいらしい。
あのチャンピオンも使っていた「アンダー・ジ・イヤー」という名の高等技術。
なるほど即効性は抜群そうだ。