はな水

「ハナミズ」ではない。
「ハナスイ」と読む。“花の水曜日”だ。



水曜日というとちょうど週の半分、折り返し地点。言わば天王山
ここを越えれば後は下るだけ、よーし残り半分頑張るかぁーという気にもなるものだ。


しかしそれだけで“花の水曜日”と銘打つにはちと弱い。
ところが俺にはそう言わしめるだけの理由がある。
それが分野内報告ゼミの存在。
毎週水曜、1週間の研究進捗状況をレジュメにまとめ、全体で報告し合うという何とも律儀なイベント。


毎週毎週そうそう新しいデータなど出やしないのだが、このゼミがあるために無理矢理にでもデータを捻りださねばならない。
しかしそれでも出ない時は出ないのだ。
1週間程度なら神妙な顔でもしてれば切り抜けられもするが、2週続くと「今まで何やってたんだ」という非難の視線を浴びることになる。さらに運悪く教授の機嫌が悪いときは説教会と化す。

ただでさえ研究に対するモチベーションの低い俺のこと、データなどそう簡単には出ず、仮に出たところで考察できない。
理系の研究においてはこの“考察”こそが重要で、ヘボいデータも考察1つ、嘘八百、ハッタリかますだけでそれなりに信憑性が出てしまう。良いデータならなおさらだ。


何度も言うが、研究に対するやる気がない俺、当然知識もろくに無い。
よって、まるで考察にならない。


教授「このデータのここは何を表してるの?」
俺「そこは・・・えーとですね・・・」
教授「じゃここは?」
俺「そこもちょっと・・・」
教授「なんだ何もわかってないんじゃないの」


今でこそこんな会話も少なくなったが、以前は日常茶飯事だった。学会前なんて最悪。毎日説教みたいなもんだ。
何か突っ込まれるかと思うと胃が痛くなる思い、いや事実痛くなったよ。間違いなく俺の勉強不足が悪いんだけど、それにしてもあの重い空気には耐えられない。とにかく嫌なイベントだ。
まぁこんな事でもないと怠け放題だろうから、モチベーションの低い俺には好都合と言えば好都合なんだろう。


こんなイベントのせいで水曜の午前中は超ブルー、つーか軽くテンパってるんだけど、終わった時の開放感と言ったらそりゃあまさに“花の水曜日”ですって。フルマラソン走った後ぐらいの爽快感。走った事無いけど。
後はネットサーフィンやら2ちゃんやら。とてもじゃないけどこの後勉強する気など起きませんよ、ええ。



そんな訳で、何となく日記書きたくなったから書いてるだけ。ただの駄文。
律儀に読んでくれてる方々、申し訳ない。別にネタもオチもありませんから。
明日バイトなんだからさっさと寝りゃいいのに。現在22時過ぎ。明日も3時起き。
週末まで残り2日頑張るかぁ。あーあ。