魂の解放

ここ数日の北海道は軒並み30度を越え、札幌も真夏日になったりならなかったりと、先月までの寒さが嘘のような景気良さ。


当然、軽装の女性も増える。
締まったヒップにタイトなミニスカート、そこからセクシーに伸びる細い足というのも非常に、まこと非常に捨てがたい。
が、ノースリーブとどちらか一方を選べと言われたら、それはもう3日ぐらい悩むと思うけど結局ノースリーブを選ぶ。それぐらいノースリーブが好きだ。大好きだ。
キャミソールまでいくとラフすぎて、非日常的というかもうあまりに直球すぎる。肩口から伸びる細い腕。そこから先は何というか絶対不可侵の聖域、神の棲む島アッパーヤード。そんな清純さ、神秘さがいいわけですよ。まぁ要するにフェチなのね。


余談になるが、俺は泣く子もちびる程のおっぱいフェチなんだけど、それは男として当然なのでフェチと呼ぶには忍びない。じゃあ何フェチかと言うと、手フェチなのね。手タレとか大好きだし。もう手が綺麗ってだけでご飯3杯はいける。
しかしまぁ、フェチというのはあくまで付加価値の要素であって、それ自体に絶対的な価値があるわけじゃない。
いくら巨乳でノースリーブだからといって、本体がそれこそ朝青龍みたいなモンスターだったら目も当てられない。むしろ負の相乗効果、そりゃアナキンもダークサイドに堕ちるというものだ。



話がそれたので戻そう。


ここまで暑いと昼間はもちろん、夜も軽装になる。
女性は寝るときにはブラジャーをしないらしい。
ノーブラにTシャツという、神の如きシチュエーションを想像するだけで尿が出る程興奮するが、敢えて言わせてもらおう。それでは不十分だと。



全裸だ。全裸しかない。



何を隠そう、俺は全裸だ。
寝るときはもちろん、部屋で過ごすときはデフォルトで全裸。
初めこそ抵抗感もあるが、すぐ慣れる。すぐクセになる。
考えてもみろ、そもそも産まれたときは全裸だったじゃないか。それが自然の姿なのだ。
もし世界中の人間が全裸だったら戦争など起こらないはずだ。全裸は平和の象徴なのだ。
しかし悲しい事に、人間は服を着なければ生きていけない悲しき生物。
その束縛から解放されるのは今まさにこの季節だけだ。
今脱がずにいつ脱ぐのか!


パソコンをしても全裸。筋トレをしても全裸。
この開放感は経験した者にしかわからない。
今この時この場所において、いわば俺は世界の王だ。


全裸腕立て伏せ中、「ごはんよ〜」と母親が部屋のドアを開けた。
「何やってんのアンタ」
世界の王からただの全裸に戻った瞬間だった。



とにかく全裸オススメ。
健康にもいいぞ。