そうだ横浜へ行こう −中華街編(前編)−

oyajinoseabura2005-07-08

前回の続き。

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「寝過ごしました」


山下公園で受信した衝撃のメールから40分後、元町中華街駅でゆかりと合流。
猛烈に腹が減っていたので脇目もふらずに目的地へと向かう。



中華街の入口にそびえる派手な門。
そこをくぐると、辺り一面オール中国。ここは本当に日本かと思うほどに中国だ。
その辺でジャッキーチェンがチンピラと追いかけっこしていてもまるで違和感がない、それほどに中国だ。
ここならさぞ美味い小籠包に出会えることだろう。
期待を膨らませつつ散策を開始。



何しろ初めての中華街だ。
一応前日に下調べをしたのだが、店が多すぎて全然わからなかった。
メニューと値段を調べるだけでも膨大な時間がかかる。調べたところで中身全部覚えられる訳ないし。
関東在住の友人に聞くと、とりあえず“行列ができてる店と門が立派な店は間違いない”との事。何とアバウトな。
しかしまぁ、こうして現場に来てみると納得せざるを得ない。これだけの店舗数がある中、たかだか1、2度来た程度でどの店が良いかなんて分かる筈もない。



昼の混雑時を避けたのは大正解だったが、その分行列も見当たらない。
よって行列の有無による判別は不可能だ。
仕方ないので雰囲気で決めることにした。
それなりに繁盛してそうで、それなりに立派な門構えの店を選ぶ。
過剰に立派な店を選ぼうものなら一撃でゲームオーバーになってしまう、それは避けたい。




散策して数分、小籠包の美味しそうな店を発見。1店目決定。
店内はクーラーが効いていて寒い。
まずは軽めに小籠包と海老蒸し餃子、そしてこの店のお勧めらしいフカヒレチャーハンを注文。
初めにフカヒレチャーハンが来た。
すごい、若干小振りではあるがフカヒレの姿煮が丸のまま乗ってる。しかも都合良く3つ。
仲良く1つずつ分け、早速食べた。


うむ、これは旨い。


コリコリというかムチムチというか、心地よい食感と滲み出る旨味。
今まで安物のフカヒレスープ程度でしか食った経験がなかったので、ずっと春雨みたいなもんだと思ってた。全然違うよ。
しかもこうやって姿煮で来られたら「ハハー」と感心するしかない。



ちょうどチャーハンを食べ終わる頃に、残りの小籠包と餃子が来た。見るからに美味そうだ。
真っ先に小籠包へと箸を伸ばす。




取れない。
紙にくっついてやがる。




非常に嫌な予感がしたが、まさに予感的中。
破れた。
スープが流出し、ただの肉饅頭と化した小籠包。
チクショウ、しかし当たり向きは1人2個だ。まだ1個ある。
残る1個を慎重に紙から剥がし・・・そして破れた。あぁー!!


結局、6個中5個が破れた。
唯一、ゆかりが見事に1個を剥がしきり、スープたっぷりの小籠包を堪能した。非常に腹立たしい。
蒸し餃子の方もやっぱり紙にくっついていたが、こちらは破れても美味かった。




店を出て、すぐに2店目を選び始める。
さっきの件で頭に来た俺は「もう小籠包食うまで絶対帰らない」と決めた。
その姿はまさに小籠包キチガイと呼ぶに相応しい。


そして目ぼしい店が見つからないまま、次の通りへ突入。



(゜Д゜)



これは・・・来る所間違えたんじゃないか?
いきなり敷居2mぐらい高くなった雰囲気。またげるかっつーの。ゴチバトルの収録とかやるようなレベル。今日の予算は3万円です!とか言って。
だってね、値段3ケタの料理無いんですもん。
門構えとかすっごいし店も超でかいし、きっと最上階には中華街を統治するチャイニーズマフィアのボスがいる。絶対いるね。んでそのうち香港国際警察(ジャッキー)が乗り込みに来るんだ。間違いない。



そんな治外法権地帯を出て少し歩くと、ようやくヒヨッコの俺達でも闘えそうな店が現われ始めた。
程なく、小籠包が美味そうで値段も手頃な店を発見。
この界隈では普通に2,000円以上するエビチリもここは1,000円で食えるようだ。
2店目はここに決定。


入ってみると、レジしかない。ずいぶん奥に席があるようだ。
しかもこの店、フロアごとに客層が違う。
上客は2F以上に案内されるようだ。4Fになると何と個室。いわゆるVIP。


もしかして俺達は・・・ここに来れるレベルではないんじゃないか?
そんな不安を覚えつつ、長い廊下を奥へ奥へと案内されるヒヨッコ3人。
気分はスパルタンX


幸か不幸か、特にボスも出てこないまま席に到着。
早速メニューを見る。



・ ・ ・ (゜ロ゜)!!



一同絶句。




長くなったので続く。