読書週間

今週、3冊の本を読んだ。



俺にしては珍しく、3冊とも小説。
宮部みゆきの「火車」「魔術はささやく」、そして重松清の「ナイフ」。



宮部みゆきの2冊は正統派のミステリー。どちらも結構前の作品だ。
書店に行けば必ず目にする超人気作家だが、恥ずかしながら今の今まで読んだ事が無かった。
読んでみると、これが何とも面白い。
文章が圧倒的に巧い。途中でやめようと思っても、先が気になってやめられない。
読み終えた後、これがプロの仕事か・・・と感心しきり。
小説は1度読んだら終わりなので、勿体無い気がして普段自分で買うことはないのだが、この人のは金出しても全作読みたいなぁと思った。常時カバンに1冊忍ばせておきたい。



重松清も有名な作家らしく、家庭に関する作品が多いそうだ。一般に話は暗い。
「ナイフ」はいじめをテーマにした短編集だ。
映画と小説は娯楽に徹するべし、というスタンスの俺は、テーマの重い話が苦手だ。
しかし時には怖い物見たさというか、たまには真剣に考えなきゃならんと思うこともあり、そして読んでみたはいいがやっぱりブルーになる、なんて事がよくある。


今回も例外無く、やっぱりブルーになった。
いじめを受ける主人公の気持ちとシンクロしてブルーになった、のではない。
どういう家庭を築いたらいいだろうか、ちゃんと子どもを育てられるだろうか、もし俺の子がいじめに遭ったら俺はどう動くだろうか・・・
年齢と共に、俄然現実味を帯びてくる問題。あまりにもリアルだ。



ちなみに、「ナイフ」は今日読んだ。実験の合い間に。
終わり良ければすべて良しだが、終わり暗けりゃすべて暗い。
今日1日ずっとブルー。